ビーバップハイヒール、知られざる穴場スポット「関西マニアック博物館Best7」で紹介していたのですが、岸和田市に「ふぐ博物館」というミュージアムがあるそうな。
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「ふぐ博物館」を造ったのは、向かいのふぐ料理店を営む料理人の北濱さん。
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北濱さんは、今から50年前に、フグ中毒が流行しているのに危機感を感じ、ふぐの研究を始めた方。
当時はふぐに関する研究が進んでおらず、フグ中毒の解決方法が確立されていなかったのだそう。
怖いですね。よくこれでフグ料理を食べていたなぁと感心します。
北濱さんはフグ中毒の流行によって、客足が減り、ふぐ料理がなくなってしまうのを危惧し、自ら独自にふぐの研究を開始。
研究の結果、雌雄同体のふぐの卵巣と白子に注目。
通常のトラフグは、卵巣には毒があり食べられません。また、珍味の白子は通常は毒がなく問題なく食べることができます。
ただし雌雄同体のトラフグの場合は、卵巣から白子に毒が流れるケースがあるのだとか。
トラフグは0.3%が雌雄同体であり、魚類の中でも雌雄同体が存在する割合が高く、年間15トンもの雌雄同体のトラフグが市場に出回る計算になるとのこと。
北濱さんこの発見により、フグ中毒者が激減し、ふぐ料理の救世主となったのだそうです。
北濱さんが研究していなければ、牛の生レバーが食べれなくなったように、この世にふぐ料理が消滅してしまったかもしれませんね。
このふぐ研究の際に解剖されたふぐの標本を展示するために造られたのがこの「ふぐ博物館」。
「ふぐ博物館」では、ふぐの骨格標本やホルマリン漬け、本物のふぐで作った提灯など、天井まで部屋いっぱいに詰め込まれているのだとか。ふぐに関するものをこれだけたくさん揃えているのは世界でも珍しく、国内の研究者も見学に訪れるほどなのだそうです。
ちなみに、北濱さんはちゃんと大学を借りてふぐの研究を行い、論文も出しており、料理人としてはお店がミシュラン2つ星を獲得するほどの1流の腕前。研究者としても料理人としても1流の二刀流使いなのです。
【ふぐ博物館】
大阪府岸和田市北町10-2
【博物館の記事】
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